祗園京烏で月1回だけ開かれる、クミコの部屋。
8月の忍者 市川伊蔵さんに引き続き、9月のゲストは僧侶。
浄土真宗本願寺派の僧侶 若林唯人さんです。
フリースタイルな僧侶たちというフリーペーパーを発行する団体の若林さん。
フリースタイルな僧侶たちとは?
「お坊さん=お葬式」というイメージが定着しています。
しかし、仏教にいま求められているのは、お葬式だけのお寺とのつきあいではなく、先行きが見えず生きにくい社会を、心安らかに生きられる社会に変えて欲しいということではないでしょうか。
私たちは、その期待に応えるために、既成概念に固執することなく、日本仏教のあり方をフリースタイルに見つめ直していきます。
仏教を心のよりどころにして、いまを生きるということを一緒に考えてみませんか?
「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」は、「お坊さん=お葬式」というイメージを脱却し、仏教の持つ豊かな可能性に出逢っていただくためのきっかけ作りとして発行しています。
分 か り や す い!
お坊さんと接する機会と言えば、通常お葬式やお墓参りの時位です。
なので、多くの人は遠くの世界に感じる事でしょう。
正直、個人的に宗教と言うととっつき難い印象があります。
ただの金物屋である私もそのうちの一人です。
しかし、今回クミコの部屋を通じて、まさにキッカケを与えてもらいました。
入信するとか、しないとかではなく、宗教とは何か?という事のキッカケです。
世の中には悩み無き人間はいないと思います。晴れの日があれば雨の日もあります。
イチローにもスランプはありますし、一国の大統領ですら悩みはあるでしょう。
寧ろ、抱えるものが大きければ大きいほど、悩みは比例して大きくなるのだろうとも思います。
お金持ちになったら悩みは解決するのか、否、それはそれで違う問題が出てくるでしょう。
いつまでたっても、死ぬまでそれは自分の中にあり続けます。
しかし、心のバランスを取りながら、普段の毎日を送る必要があります。
そして、それをアシストしてくれるのが【宗教】なのではないでしょうか。
フリースタイルな僧侶たち では【普段のお坊さんの姿】が描かれています。
また、何故生きるのか?という様な本質的な事を漫画という違うアプローチで分かりやすく伝えています。
それ位ライトに宗教と向き合えば、形式的に行うお葬式やお墓参りにも違う意味が見えてくるかもしれません。
今まで、【お坊さん】というフィルターを通して何となくありがたく感じていた事が、本当に有り難く感じる事ができるかも知れません。
一見、斜め上で破天荒に見える僧侶さん達のこういった活動。
我々の様な素人が仏の世界に目を向けるには、実は最も有効な手だと思います。
私自身も、和室が少なくなり和の世界に目を向けて欲しいと、金物屋とは異なるギャラリーBAR をし始めました。
多くの方に本質に気付いて頂く為の手段で、同じ想いなのかなと勝手に解釈しておりました。
色んな宗教信仰(キリスト、ヒンドゥー、イスラムetc)をされている方とのトークショー等も企画されているそうです。(なんか分からないけど凄い!)
そして私が最も興味を持ったのが「法話」
恥ずかしながら、【法話】という言葉自体始めて聞きました。
ホームページを拝見してビックリ。
禅問答というか・・・大喜利ですやん!
お題「友達」
青年僧 「友達で居ましょう」か…
後 輩 …はい
青年僧 今時、そんな常套句で断る女の子も居るんだな。
久しぶりに聞いたよ、そんなセリフ
後 輩 …そうですね
青年僧 それで? お前、今少し安心してるんじゃないか?
「恋人にはなれなかったけれど、友達では居てくれるんだ」って
思ってるだろ?
後 輩 まぁ、ちょっとだけ安心してます… 違うんですか?
青年僧 ケース・バイケースなんだろうけど、キビしいんじゃないか?
「友達で居ましょう」って言われて、そのまま友達で居られたパターンを、
周りで見たことが無いしなぁ。
きっと彼女なりに言い方を工夫したつもりなんだろうね。
後 輩 先輩も、そんな経験が?
青年僧 俺だって生身の人間だよ
後 輩 「お坊さんである前に」ですね
青年僧 そう、俺のスローガンってとこかな
後 輩 はぁ… 今回、あの子とは縁がなかった、って事なんですかね…
青年僧 縁が無かったんじゃない。縁が結ばれなかっただけさ。
後 輩 同じ事ですよ!
青年僧 まぁ、聞けよ。「この世は縁で出来ている」ってよく言うじゃないか。
それなら、結ばれなかった縁の数と同じだけ、縁結びが無くちゃおかしい。
そうだろう?
後 輩 ………
【審査員の評価】
総合評価:3.3/5段階中
こうなったらお笑い芸人さんを呼んで法話 VS 大喜利 をしないといけないですね。