桂ぽんぽ娘さん チャリティーイベント

襖引き手

 

 

 


「SOS!難病の妹を助けてください」

 

ある日facebookを見ていたら、桂ぽんぽ娘さんの写真が入った情報が目に飛び込んできた。

ぽんぽ娘さんとは、8年ほど前にテレビを見て圧倒的な存在感に衝撃を受け、大阪の小さな居酒屋で寄席をやると聞いて見に行ってからの関係。

祗園にスペースを構え、そこで何度も落語のイベントをご一緒した。

FBの内容を詳しく見てみると、妹さんが重度の難病を患われ、余命2ヶ月という事を告知されたらしい。

手術費用として500万円程はかかるとの事。

この情報の真偽を確かめるべく、本人にシェアしていいですか?とLINEを送った。

「ありがとうございます、お願いします」と情報は本当みたいで、返信内容から切羽詰った感じが分かった。

実の妹が残り2ヶ月の余命宣告を受けて、手術を受けたら大丈夫かもしれないという状況に置かれた時を想像する。

SNSでこのような呼び掛け方は、本人の芸風から考えると厳しい判断だったと想像できる。

そういった不特定多数の人の目に晒される訳だから風当たりが強いのも覚悟の上で、それでも妹さんが助かるのであればという呼び掛けだった。

一先ず、情報をシェアした。

すると、早速知り合いHさんが「僅かですが寄付させて頂きました」という連絡をくれた。

以前、自分の店でぽんぽ娘さんの落語を見た人だ。

そしてしばらくすると、また知り合いK君から連絡があった。

「期限とかありますか?自分の作ったアイテムを売って、それを全額寄付したいのですがご協力頂けますか?」

 

 

 

 

 

確かに人の為に寄付をしようか、という思いがあっても直接知り合いでもない場合に、銀行振込の手間だとか考えるとそのまま流れてしまうケースも少なくない。

個人で出来る寄付の金額は限られているので、500万円という遠い数字に少しでも多く近づけるにはどうしたらいいか?と考えた。

K君のように、自分の特技や商材を持っている人のイベントを企画すれば、楽しんで貰った上でその売り上げを寄付できる、とチャリティイベントを企画した。

そこには打算も何もなく、流れに導かれるままに企画をしていた。

K君曰く「目の前に死にそうになっている女の子がいたら、手を差し伸べる意外の選択肢がない」

イベント会場を決めるのは早かった。

弊社から徒歩70歩の所にある扇子卸 大西常商店さん。

 

 

 

 

 

「こういう理由でチャリティイベントを企画したいのだけど、ご協力お願いできますか?」と聞くと「どうぞ」と二つ返事でOKを頂いた。

ここの若女将は30歳に満たないながらも、ものづくり関連の会を主催したり、伝統的な扇子の技術を絶やさぬ様にと社会貢献等についても積極的に取り組んでいる大西さん。

※新製品「かざ」は扇子を作る技術を利用したルームフレグランス。京都市の2018京ものユースグランプリを獲得。

それからSNSを通じて募集した所、技術やお酒を提供します等、協力してくれる声を頂いた。

イベントページを立ち上げて3日程で予定人数に達した。

これまで色んなイベントをしてきたけれど、こんなスピードは初めてだった。

イベントを控えていたある日に、ぽんぽ娘さんから電話があった。

目標金額に達した、という事だった。

 

 

電話の内容は「目標達成した上で、私のチャリティイベントとして行うと誤解を生むのではなかろうか?主催の方が叩かれるのではないか?」という事だった。

イベントを企画した時は少しでも足しになればと思っていたし、500万円が2ヶ月以内で集まるとは正直思っていなかった。

ただ、WEBページで彼女自身もアナウンスしていた通り、元々目標以上の金額になった場合は、同じ症状で悩まれている方への寄付をするという事だった。

なので、参加申し込み頂いている方に「目標金額を達成した為、別の所に寄付されると思いますが売り上げを全てぽんぽ娘さんにお渡しします」と説明した上で予定通りイベントを実行した。

落語の前の枕で、妹さんについて辛いけれど面白く話されるぽんぽ娘さんは流石噺家さんだな、と納得していました。

創作落語もクリスマスに相応しい人情話で、お客さんもとても喜んでくれました。

 

場を盛り上げて頂いた三味線の野中師匠ありがとうございました。

 

 

 

 

 

足ツボの村上君、焼き芋の竹村君、鉄小物のコタカ君の売り上げも寄付頂きました。

お酒を提供してくれた津田さん、木村さん、三木さん。

差し入れを持って来てくれた友添さん、石川さん。

スタッフとしてお手伝い頂いた野山さん、住吉さん、和田谷君。

場所を提供してくれた大西さん。

そして参加して頂き、お金を落として頂いた皆様、参加できなくとも寄付を頂いた方。

結果として売り上げは95900円となり、これを全額桂ぽんぽ娘さんへ寄付いたしました。

体調に関しては祈るしかできないのですが、皆様のエネルギーが妹さんや他の方に届く事がとても大事な事だと思います。

本当にありがとうございました。

主催として、提供頂いたせめてもの御礼に商品のご紹介をさせて頂きたく、宜しければ情報をシェアしてもらえると幸いです。

 

移動する竹村商店(焼き芋)

日本ビリヤニ協会

崇仁茶屋 崇仁餅

崇仁餅

 

 

 

 

 

大西常商店 かざ

かざ
かざ

 

 

 

 

 

主催:吉田高朗 コタカリョー


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