大きな歯車のきっかけを作る為にある空間 京烏。
出会った人の中でクリエイティブな人達が語る機会を作りたい。
普段、京烏のバーカウンターに立っていると、そういう話が聞ける。
どう思って絵を描くのか どういう方向に向かうのか
技術への拘り 美意識 ビジネス感
この、金言を自分だけで終わらせるには、余りに勿体無い。
かといってセミナー、となると堅苦しい。
あくまで、バーカウンターで隣に座った人の話を聞くようなイメージで。
-初めましての意味-
初めましての二人にしたのは意味があって、お客さんにとっても分かりやすいから。
知っている人同士の会話は得てして、共有済みの事例があると端折られる。
「あの日」「あの時」「あの場所で」
でもお互いに知らない情報を聞きあう訳だから、お客さんが聞きたい事を聞けるはず。
結果として、この選択はお客さんに伝わりやすく、とても良かったと思う。
-人選-
京烏にお越し頂く方で面白い人が沢山いる中で、何故このお二人が良いと思ったのか。
改めて考えると、こういう結論に行きついた。
1)自分の仕事が自分の為だけでなく、社会の為にも向いている
2)日本、世界で活躍できる(伸び代が天井知らず)
3)二人が繋がっていない
1)は北林さんが発起人の design week kyoto に代表される様に、地域の工房や工場を回って産業に変えて行くという事をされています。
伝統ビジネスコーディネーター、として日本の産業を世界に発信されています。
冬奇さんは、絵師という立場での産業の活性化を考えておられます。
これはバーカウンター越しに話を聞いたからこそ分かる想いです。
この話が私の中で消化されるだけでなく、少しでも色んな人に知って貰いたいという事から二人の対談を企画しました。
2)現時点でもお二人は活躍をされていますが、世が世なら近づけない存在になっていてもおかしくないとすら思わせます。
恐らく、これからそうなっていくのでしょう。
3)これは、今回のキモでどっちに転んでもおかしくないギャンブルでした。
今回の企画が無くてもいずれ繋がっていた可能性もありますが、誰とでもSNSで繋がれる時代に、狭い京都で繋がっていない事自体が面白いと思ったのです。
絵師冬奇 × COS KYOTO 北林功(文化ビジネスコーディネーター)
変な緊張感のある中、北林さんの紹介から始まった。
Design Week Kyoto や COS KYOTO でどの様なお仕事をされているのか
冬奇さん登場→乾杯
現在の活動やお仕事内容等、北林さんとの会話の中で詳しく楽しく解説。
どうやって仕事が生まれるのか という学生や独立した人にとっては興味深いお話があった。
1時間半にも及ぶ話の中で、キーワードとして出てきたのは「産業を作る」「繋がり」
それは、我々世代のテーマでもある様な気がした。
ものが溢れかえっているこの時代に、工芸の分野で新しく価値を見出す難しさはある。
特に便利の為の道具ではなくなりつつあるので、モノの価値をどう伝えるか、そして市場を作るかが大事になってくる。
やり方は色々あってどれも簡単に結果が出ることではないけれど、勉強になり、交流を生み、可能性を見出せたこの時間は一つの正解の形だと思う。
相変わらず15名も入ればキツい極小スペースですが、小さな歯車が連動して社会を動かしていければ、この時間を作った甲斐があるのかなと。
冬奇さん、北林さん、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
この日がいくつかのきっかけを生み、広がっていけば嬉しく思います。
さて、vol.2も何人か浮かんではいるのですが、面白い方同士は繋がってたりするので、意外と3がクリアできずにマッチングが難しかったりします。
声をかけやすい人か、というのも結構重要なので(恐れ多くてお声掛けできないとか)京烏に顔を出して頂ける等積極的に絡んでいただけるとありがたいです笑。
Produced by 金物のCHOBEY