設計士のTさんにお声がけ頂き、30代を中心とした若手設計士達の勉強会の場所として京烏を選んで頂きました。
ご存知の方もおられると思いますが、家を建てる時は設計士が必ず関わります。
建築を行う上で施主(お客さん)を除き、指示系統でピラミッドの頂点です。
職人さんが面白い技術や、凄い技術を持っていても実践する機会がないと持て余してしまいます。
例えば壁面に素晴らしい仕上げができる!と言っても壁面が無ければ仕上げられません。
白いキャンパスを造れる人、つまり設計の方がいる事で、陶器や漆の技術が建築のオブジェに応用できたりします。
とはいえ設計の方も、個々の細かな技術についてはわかりません。
その辺りも含めて、この様な場で京烏に出入りされる色んな職人さんに声をかけて、お話頂く機会になればいいなと思いました。
知ってもらう機会、を設ける事はとても大事だと考えています。
今回、河長の新機軸として表望堂と展開する漆パネル(仮称)を展示しました。
残念ながら職人さんは所用で来れなかったのですが、設計の方たちは技術的な部分に興味を示されてました。
河長×表望堂で展開する漆パネルのパターン。
どの様なアイテムに転用できるか模索しています。
問い合わせ kawachiya@chobey.com
ご飯を食べて、お酒を飲みながら、今の林業の実情や、手掛けられた物件についてのプレゼンテーション。
建築は家を建てるだけでなく、環境や町作りにも関わって来るという事を思い知らされました。
また、このような機会があれば相乗効果が生まれるご縁を作りたいなと思っています。
勿論、金物もご紹介したいので、引き手のカタログをお渡ししました(-3-)
今回、京烏で企画して頂いたTさんとのご縁は、数年前に取材のお手伝いした建築家、山本良介先生の本【京の遺伝子 -職人-】から。
と言っても、直接Tさんとやり取りしていた訳ではなく、先生に預けていたものを返却頂く際にご挨拶させて頂いたのがキッカケ。
そして、京の職人、という本を手伝うキッカケとなったのは、河長のショールームでやった襖引き手の展示会。
その際に知り合った設計のS君と一緒に立ち上げたのが襖引き手のショールームと謳う京烏。
河長ショールームを手掛けてくれたのが、空間の会合や景アートの職人さん達。
いくつかのキーワードが、数年間の時間をかけて繋がっていく。
表現が月並み過ぎて申し訳ない、人との繋がりがプライスレスな事は言うまでもありませんが、こうやって世の中が回ってるのだと思いました。
これを機にクリエイトできる方々の更なる情報共有や交流ができれば、京都が盛り上がると確信しています。