-新風- 京都力。

棚柱
工務店様へオススメ
スガツネ スライドレール
家具屋様にオススメ
棚受金具
内装業者さんにオススメ
フック金物
設計士様にオススメ

 

 

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2016年2月末。
底冷えのする京都の町に新しい風が吹きました。

Design week Kyoto

伝統、デザイン、モノ作り、アート、職人、工房、ギャラリー、家、京都・・・。
沢山のキーワードに関連する人達がDWKを旗印に、京都市内のあらゆる場所でイベントやオープンハウスを企画されました。

スケジュールの都合で数件しか伺う事ができませんでしたが、初の試みのDWKを出展者として、
また客として感じた事等をレポートしたいと思います。

日曜日~金曜日

■京烏■
-展示-
家具、内装金物屋の河長が運営する、襖引き手ショールーム「京烏」、私の店です。

襖引き手
襖引き手

 

 

 

 

 

 

良くどういう意味?と聞かれるんですが、市中の噂に詳しくおしゃべりな、という京言葉です。(同=京雀)
どちらかというと嫌味(お喋り、噂好き)な要素が強いのですが、色んな情報が集まり、繋がる事を願って名付けました。
鳥と烏が似ているので焼き鳥屋さんと間違えられますが、ギャラリー、イベントスペースです。

こちらではサポートメンバーとして加わって頂いている、チーム303が手掛けるプロジェクトGION303のお披露目という事で展示が行われました。

陶芸の井上路久さん、中村源水さん、つまみ細工の吉岡加織さん。
普段は店舗施工や住宅家具を造られる、8家具末房純さん、kramp小林俊載さん、スキマ家具屋山本昌夫さんの木の作品。
リペア修理をメインとされる、リプロ石川さんの一輪挿し。
KYOTO NEXT、佐々隆彰さんプロデュースの杢目金、naeclose西紗苗さんのアクセサリー。
京ものユースグランプリを受賞された島本恵未さんの漆グラス。
河長の襖引き手アクセサリーと襖引き手、家紋フック。
これらの作品をBAR営業中に展示しました。

京烏2 京烏

 

 

 

 

 

 

木曜日

■RINKENさん■
-イベント-
祗園八坂神社の近くにあるの喫茶店。
京烏での展示を終えてから残り30分で向かいました。
DWKで行われていたのは謎解きコーヒー。
アジトオブスクラップさんとのコラボレーションで
「マスターからの挑戦状」を体験しました。
http://realdgame.jp/ajito/kyoto/(引き続き行われるようです)
金田一少年の事件簿、古畑任三郎、赤川次郎等ミステリーとコーヒーが好きな私にとっては
これ以上ない楽しい時間でした。
KYOTO DESIGN WEEKとは言いながら、デザインやモノ作りとは異なる形で
楽しませてくれる場所もあるのがこのイベントの特徴であるかも知れません。
また、夜23:00まで営業されていたので、それも一日楽しめる要因の一つですね。

リンケン

 

 

 

 

 

金曜日

■京都信用金庫さん■

京都信用金庫
-展示・体験-

-景アートさん-
毎年、上賀茂神社で「双葉葵展」を開催、表具や左官等、建築に関連する職人集団【景アート】を中心とした展示。
一際目を引く、銅でできたガンダムは板金職人の平石さんの作品。
その他にも、数奇屋大工籏さんの木で作った団扇や畳職人さんのオブジェ、真鍮アート、表具×つまみ細工やワイヤーアート×組紐のコラボ、
絵画、陶芸、漆器、屏風等、様々伝統的な作品が新しい風を受けて展示されていました。
これらの作品は普段は依頼されて受ける本業の合間を縫って、製作されているモノが多くあります。
我々はこんな事ができる、という事が作品の中に込められたメッセージでもあり、これをキッカケにまた新たな創造をする事が産業の発展、DWKの目的の一つであると思います。

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-テクノブレインさん-
少しだけ見学したパイロット体験。
こちらはゲームを開発されているよう。
http://www.technobrain.com/
物凄くリアルな映像と、本物に限りなく近いであろう操作装置に後ろ髪を引かれながらも、時間の都合で体験せずに見て帰路に。

パイロット2

 

 

 

 

 

■ゐゑcafeさん■
-cafe・事務局-

新京極のど真ん中にある、レンタル着物driccoさんの1FでカフェとDWKのインフォメーション。
ここで初めてDWKに紙面のマップがある事に気がつく。
これを初めから持っていればスムーズに回れた、という気付きがあった。
なにぶん今回が初めての開催であるDWK。完璧である方がおかしい。
出展者もオープンハウスも協力して次年度を迎える為に、こういった所のフィードバックは大事にしたい。
CAFEでは当然、美味しいコーヒーを頂いた。

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■naecloseさん■
-アクセサリー-

DWKスタッフでもある西さんのアクセサリーショップ本店。
デザイン学校で講師も務める西さんは別店舗にいるとの事で不在でしたが、スタッフの方に丁寧にご対応頂きました。
3月20日には新風館クロージングイベントのインスタレーションも任されている彼女の今後に期待です。

naeclose naeclose2

 

 

 

 

 

■カオサンキョウトシアターさん■
■Ki-Yan Studioさん■
伺いましたが残念ながら開いていませんでした。
DWKサイト内でオープンしている時間がスマホで見て、リアルタイム情報としてあるとありがたいなと思いました。

 

■楽紙館さん■
-切り絵体験-

京都文化博物館の中にある楽紙館さん。切絵のイベントをされていた様ですが伺った時間は作家さんご不在でした。
京信さんにも作品を出されていたと思います(お名前失念!)

らくしかん

 

 

 

 

 

■和光舎さん■
-オープンハウス-

刺繍で法衣等を作られる和光舎さん。
人生の先輩と見受けられる女性お二人が一つの作品に向けて取り組む姿勢は、正に職人技。
モノ作りの業界が同じとはいえ、金物屋河長では絶対に出会う事がない業界。
しかし、どこかで繋がっているもんで、お寺さんに収める布と金属の物を纏めて頂く業者さんのお話で盛り上がる。
装束店、法衣店と言われる生業をされている方がいるお陰で、お寺さん、檀家さんへと繋がる事になる。
こうやって京都の産業は回っている、と感じた瞬間。ある意味DWKならではの出会いだった。

和光舎

 

 

 

 

 

■L’atelier de naecloseさん■
-アクセサリー-
三条店に不在だった西さんはこちらにおられました。
新風館のワゴンショップででアクセサリー作家になり、新風館の最後を見守るアクセサリー作家となる。
時を重ねて壊れないものは無いですが、時を重ねたことで、何かが生まれる事も事実です。
新風館が無くなっても、彼女が新風館の想いを受け継いでくれると思います。
最後に西さんが大きな花を咲かせてくれるハズです。

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-3/20インスタレーション in 新風館PM19:00頃-入場無料-

 

■cogito,ergo sumさん■
-お抹茶体験-
京都ならではの和とおしゃれのスタイリングを提案するオーナーの大谷隼洋さん。
東福窯 中村源水さん、シルバー作家Yukiko NAKAMURAさんとのコラボレーション。
春待ちをテーマにお茶会が行われました。この日だけの完全予約イベントです。
一見ミスマッチのアパレルとお茶会。
しかしながら落ち着いたサロンの様な空間で職人の作った器でお茶を楽しめたのは
お客様にとってはとても贅沢な時間だったと思います。
茶の湯とブティック、大谷さんは本当に良い、お客様に合うものを提案される方なので
見事にマッチした素晴らしい企画だったと思います。

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■パンとサーカスさん■
残念ながら当日は夕方からのオープンだったようです。
店の方に写真とってもいいですか?と聞くと快く応じて下さいました。
色んなイベントをされている様で、とても楽しそうな空間でした。
是非、別の機会に立ち寄りたいと思わせた、DWKの効果がありました。

panto2 panto

 

 

 

 

 

■MTRL京都さん■
モノ作りのシェアオフィスというコンセプトと伺い、とても興味があったMTRL京都さん。
シェアオフィス自体が商店型の個人事業主にはピンとこない部分でもあるのですが、
実際に体験してみて、仕事に対して意識の高いクリエイターの方が集まる事での相乗効果があったり、
お客さんにとっても、そこに行けば何かあるのではと思わせる面白い空間だと感じました。
個人的にはディスプレイで置かれていた和箪笥×アクリル引き出しの取っ手が秀逸だと感心しました。
ご担当の方もとても雰囲気が良く、打ち合わせ中にも拘らず色々お話頂きました。

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金曜日に回れたのはここまででした。
夜は京烏の展示ラストの日。
魔鏡師の山本さん、カメラマンの藤木さんはじめ、沢山の人にご来場頂きました。

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土曜日

■八清さん■
プロデューサー、作家さんの殆どが知っている人だったので必ず行こうと思っていた長性院に向かう途中。
見慣れたDWKの看板が。本業の金物屋でもお世話になっている八清さんがオープンハウスイベントをされていた。
とても近くなのに完全に見落としていた。路地の奥を見てみるとエネルギーに溢れた同世代位の人達が改装中の
空間で談笑していた。本業もさることながら、DWKの同士として少しご挨拶させて頂き、長性院へ向かった。

■長性院さん■
時間の都合でこれが最後と決めていた長性院さん。こちらでは金をテーマとした展示をされていました。

その名も【Power of Gold】

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・中野 大輔さん(日本画家)
・野口 琢郎さん(箔画作家)
・内藤 麻美子さん(色彩作家)
・後藤 正太さん(錺り師)
・島本 恵未さん(漆芸家)
それぞれ素晴らしい作品、世界観をこれでもかという位、見せつけてくれました。
美術館に行けばお金がかかるので行かない、という普段アートや芸術に触れる機会が無い方にも、本気で作った作品を見て頂く良い機会でした。
世知辛い世の中だからこそ、何年もその技術やセンスを磨いた作家、職人が長い時間を掛けて作った作品へ思いを馳せる事が、人生に豊かさを与える事になるのかもしれません。

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■京都駅 ISETANさん■
長生院さんで終わり、と思っていたらDWKとは関係のない、伊勢丹で展示されている作家さんから連絡が。
伊勢丹、DWKの支部があり、金曜日に行こうか迷っていた所。
時間の都合でいけなかったのですが、ピンポイントで来てと誘われると断れない病の私は、自転車を漕いで向かった訳です。
いえ、丁度、他に行く理由が欲しかったと思います。どんな感じでDWKの本部は集客しているのだろうか。
これを伝えて来年に繋げる必要がある、との思いで伺いました。
現地に行くとISETANの外にもフラッグがあり、インフォメーションのような形でスタッフの方が懸命にオープンハウスの情報等を発信していました。
欲を言えば音楽やキャラクターを立てたお祭り感が欲しかったですが、これは来年へのお楽しみとしておきたいですね。

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この日は京烏金継ぎ教室があるので、ここで終了。まだまだ北の方は見廻れていないのですが帰路へつきました。
■京烏金継ぎ教室■
京烏に戻り、金継ぎ教室。
手前味噌ながら金継ぎが終わってから、生ビールサーバーで飲める、という空間はここだけと思います。
DWKに絡めて見学イベントを企画しましたが、生徒さんの紹介の1名のみ。残念でしたが、今回は様子見だったので良しとします。
今回は様子見の企画のみで特に集客を掛けていませんでしたが、他のオープンハウスでは数百名程訪れたと聞きます。
来年に向けて、見えた課題が沢山ありました。

これで長かったDWKへの道のりも、個人的には終了。
日曜日

■DWKクロージング 新風館■
オープンハウスの方に声が掛かった打ち上げパーティ。
私もオープンハウスで関わっていたので参加させていただく事に。
そうそうたるメンバーに囲まれながら、新しい出会いもあり、楽しむことができました。
入り口にはPEPEさんの「子供と作るDWK」、京烏のイベントで製作した作品と写真が飾ってあり、感無量でした。

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今回の企画にスタートから関わったボランティアの学生の方、本部の方、出展者の方、本当にお疲れ様でした。
そして、第二回の開催楽しみにしています。

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■Design week kyotoを終えて■
前回のブログでも書きましたが数年前からデザインウィークが全世界のどこかで行われている事は知っていました。
(ベルリンのDWに河長の和金物だけ参加しました)

地域によってDWにも違いが有るようですが、今回初めて京都で行われた事、とても重要だと思います。
勿論、磐石だったとは言い難いです。しかし、着実に一歩前に動き出しました。
こういうイベントは全体を押し上げる良い企画ですが、なかなかビジネスとしてみると難しい部分があります。

そんな中、声を上げて企画して頂いた事、本当に感謝です。

 

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祇園祭の様に、町全体がその1週間に向けて盛り上がっていくのはまだまだ先で、簡単な事ではないと思いますが
今回の第一歩を大事にして今後も続けて欲しいと思いました。

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